腰の痛みを和らげようと前かがみになっている方がいます。このままの姿勢では腹筋がうまく働きません。そして前かがみ姿勢を戻そうと背筋が過剰に働き凝りや痛みが生じます。その痛みのある筋肉に鍼刺激し痛みを緩和させる。これで局所の痛みからは解放されます。しかし、今までと同じ生活姿勢を繰り返すことによりまた痛みが生じることがあります。では同じ痛みが出ないようにするためにはどのような対処法があるのでしょうか。
鍼刺激で痛みを抑えて運動療法で筋力強化を図る。まずは痛みのある部位の症状を緩和させその部位や関連のある筋肉を鍛えることが重要です。鍼刺激で痛みが緩和した筋肉は緩んだ状態にあります。筋肉が緩んだままでは人の体はうまく動くことはできないので動作や姿勢をチェックし適切な運動療法を行って筋肉がしっかり働くような状態にすることが望ましいと考えます。自己流の誤った方法で運動をしている方もおります。自分の姿勢や動作は自分で観察することが難しいので専門知識のあるセラピストなどにみてもらうことをおすすめします。最近では鍼灸の研究データをもとに、運動療法と鍼灸を組み合わせたリハビリを行っている医療機関や治療院もあり今後の経過が注目されています。
鍼刺激は脳や脊髄に働きかけ鎮痛効果が得られることから、痛みに対して有効な選択肢のひとつであり極めて副作用の少ない治療であります。状態にもよりますが医師の同意が得られた場合に医療保険適用となります。巷では「鍼はこわい、痛い」などというような恐怖心が先行し敬遠されがちではありますが、私共鍼灸師はひとりでも多くの方々が痛みから解放されることを願い医学的根拠に基づいた鍼灸治療を提供したいと考えております。
(ハコラク 2018年10月号掲載)
鍼灸整骨治療院 ふれあい
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