コロナ禍の訪問リハビリのあり方
安心して訪問リハビリを提供するために
「現場でできること、するべきこと」
新型コロナウィルスの感染が拡大する中、訪問系サービス事業も感染症対策や業務継続の可否などさまざまな要因に議論を重ね運営を続けています。高齢者においても外出自粛による活動量や意欲の低下から廃用性を招きやすく、高齢者家族では介護負担が増えることも懸念されます。当事業所も新たな生活様式の中で変化に対応してきました。感染症予防の強化としてマスク、グローブ、ガウン、ゴーグル、必要に応じてフェースシールドを着用し、介助後は手指消毒と装着物の交換。利用者・家族へは室内換気や同室者へはマスク着用をお願いし、発熱などの症状が見られた場合は相談窓口の紹介や主治医及びケアマネジャーと情報共有。自粛中は廃用予防や生活機能維持のため自主練習の提案や、定期的に電話で状況確認するなど業務継続に向けた取組の強化を図りました。
訪問リハビリとは利用者の「その居宅において、心身機能の維持回復を図り、日常生活の自立を助けるために行われるリハビリテーション」です。利用される方は、機能的改善のため、生活リズムの一部として、家で安全に暮らすためなど、それぞれ目的が異なります。訪問リハビリが国から示される自立支援・重症化防止としての位置づけも理解しつつ、利用者の「生きがい」を支えることが訪問リハビリに求められることだと考えています。 今後もコロナ禍で状況は変化し、正しい理解と責任ある行動で相互協力のもと感染防止・業務継続に向けた取組の強化と、私たちと利用者・家族にとって意味のある生活「生きがい」について何が行えるか追及していくことが「現場でできること、するべきこと」だと考えています。
訪問リハビリは主に介護認定を受けている方が対象となります。関心を持たれた方は担当ケアマネジャーや近隣の訪問リハビリテーション事業所までご相談ください。
(ハコラク 2021年3月号掲載)
西堀病院
函館市中道2-6-11
☎0138-52-1531
https://www.nishibori-hosp.or.jp/
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整形外科、肛門内科、リハビリテーション科
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