健康を保つために必要なこと
2007年頃から日本は超高齢化社会となり、函館市においても現在の高齢化率は35%を超えています。今後も高齢化率が上昇すると予想されている中、心配されるのは高齢者の「閉じこもり」です。「地域に親しい友人がいない」「外で転ばないか不安」「体調が悪い」など、さまざまな理由で通院や買い物に行く以外は家にいるという方は少なくありません。家で過ごしている間は座ってテレビを見ていることが自然と多くなり、生活にメリハリがつかず認知症になりやすくなったり、必要最小限しか動かないことにより筋力や体力が低下していきます。筋力や体力の低下は歩行や起き上がりなどの基本動作にまで影響を及ぼし、寝たきりの原因になる恐れもあります。
厚生労働省が提示している「寝たきりゼロへの10か条」では、自宅でも地域社会でも喜びを見つけることが閉じこもりを解消し、寝たきり予防にもなるとうたわれています。人によって喜びと感じることはさまざまだと思いますが、デイサービスや介護予防教室などに参加し人と関わることで良い刺激になったり、新しい趣味や生きがいが見つかったりすることがあるかもしれません。また、昨今のコロナ禍により外出自粛を余儀なくされ、利用しているサービスを中断したり、認知症やそのほかの要因により通所型のサービスを利用することに抵抗があり、自宅に閉じこもりがちになる方もいますが、そういった方には自宅で受けられるサービスもあります。自宅で普段行わない活動をするだけでも、寝たきり予防の大切な一歩だと思います。日常生活の中で、人と会話したり運動したりすることは脳のトレーニングになるとも言われています。ご本人あるいは身近にいる方が「あまり外出しなくなったな」「何となく元気がないな」と感じたら、そうしたサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
(ハコラク 2021年1月号掲載)
訪問型デイサービスながだい
函館市日吉町3-39-24
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