地場の有機野菜をお腹いっぱい味わい
心も体も健やかに
「カーサデルガット」は、昨年６月、森の中の別荘地にオープンしたレストラン。窓一面に広がる白樺林には春になるとサクラが咲き、木々の先には水平線も垣間見える。「海と山、両方の自然を感じられ、ここに来てストレスがなくなった」と語るのは、東北や関東の飲食店で約20年腕を磨いた吉田鳴海シェフ。パートナーの実家が函館にあることから、１年かけて道南を見て周り、鹿部町の環境にほれ込み東京から移住。建物の２階で５匹の猫と暮らしながら、地場の魚介や農家から直接仕入れる有機野菜を使ったイタリアンベースの料理を振る舞っている。
「店の味を一番知ってもらえる」という「ピアットウニコ」は、肉または魚料理、パスタなどを２～３品、あふれんばかりに盛り付ける10食限定のランチプレート。この日登場したハクサイと縮みホウレンソウのパスタは、有機野菜ならではの甘みやえぐみのなさを生かすよう火を入れ過ぎず、ブイヨンと塩のみで味付け。皮まで香ばしい知床鶏には赤カブのソテーをたっぷりと添え、この一皿に３００ｇ以上の野菜を使っている。道産小麦粉の自家製生地が香り高いピザや、季節の野菜や果物で作るケーキなどのアラカルトも豊富で、塩分や脂質控えめのオーダーにも対応。どの一皿にも「体に良いものを食べて健康になってほしい」という吉田シェフの思いが詰まっている。
（ハコラク ２０２４年５月号掲載）
猫がいるレストラン
ｃａｓａｄｅｌｇａｔｔｏ
鹿部町本別５６９‐１２２３
☎０５０‐５６０５‐７６６９
１１：３０～１９：３０Ｌ．Ｏ
（日曜は１７：００まで）
月・第１火曜定休
禁煙 Ｐ有り
ポツンと佇む小さな食堂③／猫がいるレストラン ｃａｓａｄｅｌｇａｔｔｏ
１日に必要とされる野菜の摂取量をほぼまかなえるという「ピアットウニコ」（１，２８０円）は、仕入れ次第で内容が変わり、この日は噴火湾産の魚介ダシスープ付き。サラダに掛ける地場産ビーツやバジルのドレッシングは通信販売も行う。
野菜の甘みと食感が際立つ。皮まで丸ごと使う「かぼちゃのケーキ」（５００円）は、素材の甘みがぎっしり。
イタリア料理に魅せられ、実際にイタリアまで足を運んだという吉田シェフは、「１人でやっているので至らない部分もありますが、素材の良さを表現した料理をリーズナブルに提供したい」と話す。
店内
函館新聞 X（旧Twitter）
函館新聞Facebook
函館新聞Youtubeチャンネル
ハコラクInstagram