具材と生地が生み出す旨味
懐かしい思い出になれる店に
大野新道沿いに暖簾を掲げる「たこ焼 お好みボールわや」。霜山秀明店主は、函館工業高等専門学校卒業後、苫小牧市の会社でエンジニアとして働いていたが、接客業に魅せられて飲食店開業を決意し帰函。「子供時代、たこ焼きを初めて食べたのが駄菓子屋さんで、今でもその味を店のことと一緒に思い出すことがある。同じように今来てくれている子供や学生さん、常連客に昔話とともに思い出してもらえる店になりたい」と2016年に開店した。
本場・大阪のたこ焼き店で使われているという銅板で焼き上げるたこ焼きは、鹿部町産のミズダコを丸ごと仕入れてさばき、味の濃い頭と程よい弾力のある足を使用。粒子の細かい小麦粉と和風ダシを使う生地は、口に入れた瞬間とろけ出すほどやわらか。具材のタコと絡み合い生まれる旨味を、カツオダシベースの少し甘めのソースが引き立てつつ全体を調和する。エビやイカなど変わり種も具材ごとに生地の配合を変更。「味のバランスを整えるため研究を重ねました。自慢の味をぜひ食べてほしい」と胸を張る、霜山店主のこだわりが伝わる。
(ハコラク 2023年12月号掲載)
たこ焼 お好みボール わや
函館市港町1‐18‐37
☎0138‐40‐5757
14:00~22:00
火曜不定休
喫煙可
P有り
キャッシュレス決済利用可