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街のレトロ食堂②/津軽屋食堂

「かれいの煮つけ」(400円)や「新漬」(100円)、「ご飯」(120円~)、「みそ汁」(80円)と注文して定食風に。毎年楽しみにしているファンも多い冬期限定の「とん汁」(350円)は、3月末頃まで。「いかさし」(500円)。

「きんぴらごぼう」「キャベツ煮」「ひじき煮」(各170円)など、ショーケースに並ぶおかずのほか、スパイスを利かせた「カレーライス」(550円)や「カツ丼」(750円)も人気。

高校生の頃から店を手伝っていた池上店主は、「食堂はお腹いっぱいになって帰ってもらわないと」とたっぷりとした盛り付けにもこだわる。

外観

     一日一日守り続けた老舗の味に
     昔ながらの日本の食卓を思い出す 

     「津軽屋食堂」は、戦後間もなく青森県弘前市出身者が立ち上げた食堂。1965年に菅博治さんとトシさん夫妻が店を譲り受け、現在は娘の池上秀子店主がベテランスタッフとともに伝統の味を受け継いでいる。はこだて自由市場や中島廉売で仕入れる良質な魚を使った煮物や焼き魚をはじめ、マカロニ入りの「ポテトサラダ」や一味が効いた味わいにご飯がすすむ「きんぴらごぼう」など、店内のショーケースには、長年変わらない手作りのおかずがずらり。ご飯とみそ汁を一緒に注文すると好みの定食が楽しめる。この日登場したクロガレイの煮つけは、ふんわりとやわらかな身に旨みが詰まった煮汁が芯まで染みわたり、冬期限定の豚汁の滋味深く優しい味わいに思わず笑みがこぼれる。昭和の趣きがそのままに残る店内で、野菜を刻む包丁の音や談笑する客同士の声を聞きながらご飯を頬張れば、身も心もほっこりとする。
    (ハコラク 2023年1月号掲載)


    津軽屋食堂
    函館市松風町7‐6 
    ☎0138‐23‐4084 
    10:30~18:00
    木、第1・3水曜定休 
    喫煙可 




     










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