通の大人たちをうならせる 洗練されたメニューに舌鼓
飲食店ひしめく本町電車道り沿いに店を構える「海鮮処 函館 夜市」。ゆっくり落ち着けるカウンター、仲間と気兼ねなく和気あいあいとくつろげる小上がり、今月新たに設置した2階の個室と、店内は一人でもグループでも、じっくり腰を据えて過ごせる心地良さに包まれている。函館市内の和食店で腕を磨いた料理人の西田圭佑さんと、飲食業界で働いていた友人の深山広樹さんが共に念願だった店を立ち上げて1年に。産地問わず全国各地から取り寄せる旬の鮮魚をメインに刺身、焼き物、揚げ物や肉料理と、食材に合わせて工夫を凝らしたメニューが日替わりで顔を揃える。
「自分たちも楽しみながら、より新しいスタイルの空間や料理を提供し、お客様を飽きさせない進化を続けたい」と西田さん。リクエストにも柔軟に対応し「希望に沿うような料理を考えて仕上げていくのも楽しい」と、型にはまらないメニューを次々と打ち出す。日頃からアンテナを張り巡らし、受けた刺激を自分のものにして昇華させた多彩な料理は、訪れる客の心も舌もがっちり掴んで離さない。西田さんは「どんな食材も基本的に全部食べられると思っている」と言い、通常であれば調理に使わない部分や部位も、知恵を絞り一手間加えて見事な一品に。普段は味のアクセントや飾りに使われる素材が、料理の主役になることもある。創意工夫に満ちた心躍るメニューの数々を、季節の日本酒、ワインなどと合わせて、心行くまで堪能したい。
(ハコラク 2019年5月号掲載)
海鮮処 函館 夜市
函館市本町2‐12 ☎0138‐76‐2018
17:00~翌1:00(24:00L.O)
月曜定休 喫煙可
クレジットカード利用可