函館新聞電子版を利用している方々に、普段どのような時に利用しているかや、どんな記事に関心があるかなどについて聞きました。(五十音順)
毎朝ニュースをチェック
キリンビール道支社道南支店長・大貫浩嗣さん(50)
キリンビール道支社道南支店の大貫浩嗣支店長(50)は毎朝、起きてからスマートフォンで電子版にアクセスし、道南のニュースをチェックするのが習慣になっているという。
中でも特に気になるニュースは、卸売や量販店の新規出店情報など。同社が展開する商品の卸先に関する情報などは「常に気にしているし、飲食店の情報なども利用させてもらっている」とする。ニュースの閲覧数が逐一反映されるアクセスランキングについても「今道南で何が注目を集めているかがよくわかるため、参考になる」と話す。
実家が神奈川県横浜市にあるため、帰郷した際には特に重宝している。「電子版だと出先はもちろん、帰郷中でも地元のニュースをいち早くチェックできるのがいい」とし、「地元民ではないので道南エリアのイベント情報もとてもありがたい」という。
業界内でも函館新聞の記事が話題になる中で、「紙面で見逃してしまった記事も電子版だと、検索すればすぐに確認できるのはとても助かる。何度も助けられた」と話す。「電子版はとても便利。紙面とあわせて今後も積極的に活用させてもらう」としている。(野口賢清)
地域の話題ホッとできる
男爵倶楽部常務取締役・木村太郎さん(34)
ホテル進出が相次ぎ、活況を見せるJR函館駅前。函館市大手町のホテル「HAKODATE男爵倶楽部HOTEL&RESORTS」常務取締役の木村太郎さん(34)は「道南の観光やホテル業界がどうなっていくのか」と函館新聞の電子版を通して、アンテナを張っている。
スマートフォンで電子版のホームページに目を通すのが毎朝の日課になった。4月には、七飯町峠下に新たな商業・観光施設「男爵ラウンジ」をオープンさせたばかり。道南の基幹産業の一つであり、移り変わりが激しい自らの業界に関わる事柄が見出しにないか、記事を1つずつチェックしている。
電子版でスポーツ大会や日常のほのぼのとした話題に触れるのも、楽しみの一つだ。「暗いニュースが目立つ時代になったが、地域に根差した新聞社らしい記事にホッとできる」と笑顔を見せる。
電子版を愛用する一方で、利便性向上にむけたアドバイスも。「ピンチアウト(指で画面を広げるような動作)で文字の拡大が滑らかにできるとより使いやすい。スマートフォン版のアプリの導入も検討してほしい」と話してくれた。
過去の記事検索しやすい
ホワイト歯科クリニック院長・鈴木均史さん(51)
「記事の量がちょうどよく、地元に密着している記事が多いので毎日読んでいます。院長室や予診室では、いつでも見られるように常にタブを開いて準備していますね」と話すのは、北斗市市渡にあるホワイト歯科クリニックの鈴木均史院長(51)。
電子版のサービス開始時から加入し、現在は紙で読むことはほとんどなくなった。鈴木院長は2年前までスキーチーム「アキラトップチーム」の会長を務めていたこともあり、スキーシーズンには大会結果などをチェック。掲載された写真の注文もしたといい、「今までは会社に注文しに行くことが多かったが、今はパソコンから簡単に注文できるようになったので、とても楽になった」と笑顔を見せる。
このほか、患者や親戚などがスポーツで活躍した様子や、ビューアで歯科医師会の広告も確認。紙面よりも早い午後8時に更新されるおくやみ欄も欠かさずにチェックするという。
鈴木院長は、道南の地図から地域ごとのニュースを検索することが多く、「紙と違って、昔の記事を探しやすくなった。とても便利で使いやすい」と話している。(北川隼夢)
いつでもどこでも手軽に
寿司料理谷ふじ店主・谷藤圭太さん(37)
函館市本町44のすし店「寿司料理谷ふじ」の店主、谷藤圭太さん(37)は、電子版を創刊当時から利用している一人だ。
谷藤さんの一日は忙しく、午前はその日の材料調達、午後5時の開店に向けて昼ごろから仕込みを始める。店を閉め、帰宅するのはいつも午前0時ごろで、テレビでニュースをチェックする時間がとれない。そのため、空いた時間にスマートフォンで手軽にニュースを確認できる電子版を重宝している。
「いつでもどこでも見たい記事を見られるのがいい。項目ごとにまとめられているのも見やすい」と利点を語る。
よく閲覧するのは、最新ニュースと釣りに関する記事。函館の街の動きや経済に関する記事は、カウンターでのお客さんとの会話に役立っている。
ルアーフィッシングのイベントを企画している谷藤さんは、釣りの記事も欠かさずチェックする。企画したイベントなどの記事が掲載されても、仕事で紙面を確認できないことが多い。谷藤さんは「電子版は過去の記事を振り返りやすく、紙面に比べて場所も取らなくて良い」と笑顔で話している。(飯尾遼太)