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道南の生コン業界、需要減と人材難深刻

 道南の生コンクリ―ト業界が、需要減と人材難にあえいでいる。北海道新幹線関連の大規模工事の終了や公共工事の減少で、今年度の出荷量は過去最低を更新する見通しだ。生コンクリートを運ぶミキサー車の運転手不足も深刻で、道南の3協同組合(函館、南北海道、北渡島)で構成する道南地区生コンクリート協同組合連合会は、生き残りをかけて工場の集約化を加速するなど対応を模索している。
 同連合会は、今年度の出荷量を前年度比25%減の30万立方メートルと想定。ピーク時の1995年度と比較すると4分の1以下となり、落ち込みは顕著だ。
 新幹線工事が着工した05年以降の10年間で、函館と南北海道の協組は合計で約100万立法メートルを出荷。トンネルや橋梁などの建設による特需に沸いたが、大型工事終了により状況は一変。近年は減少の一途をたどっている。札幌延伸にともなう工事は、村山トンネル(北斗市)など一部で着工しているものの、関係者は「大幅な需要の上積みは期待できない」と苦渋の表情を浮かべる。
 道が発注する工事の減少も業界には大きな痛手だ。漁港の堤防建設工事などが著しく減少しており、同連合会によると、官需と民需の割合は最盛期が7対3だったのに対し、現在はほぼ同程度となっているという。
 業界にさらなる追い打ちをかけるのが原料価格の上昇。軽油価格の下落で輸送費の負担は軽減されたものの、全国的に原料の砂利や砂、セメントの価格は上昇傾向が続いており、経営に打撃を与えている。
 こうした厳しい状況を背景として、若者の新規採用に二の足を踏む企業が多くなっている。同連合会の館石亮雄事務局長は「ミキサー車の運転手は40代後半と60代に集中し、高齢化が進んでいる。新規雇用を図りたいが、人を育てる余裕がない企業が多い」と話す。
 14社でつくる函館生コンクリート協同組合は今年に入り、恵山地区の工場を閉鎖。同連合会は道南全体でピーク時に40以上あった工場を半分程度まで集約し、共同操業で生産を効率化させている。館石事務局長は「工場の集約化を進め、適正生産規模の構築を図りたい」としている。(山田大輔)










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