ホタテ貝殻を使った「マッシェルコンクリート」の普及を目指すマッシェルコンクリート利用促進協議会(会長・岡嶋康輔森町長)は6日、渡島総合振興局を訪れ、佐藤秀行局長に利用拡大を求める要請活動を行った。
マッシェルコンクリートは、粉砕したホタテ貝殻をコンクリートの骨材に活用する。生コンクリート1立方メートルのうち、砂や砂利などの骨材100キロをホタテ貝殻に置き換えることができる。貴重な資源を節約できるとして漁業施設関連を中心に利用が広がっている。
要請活動では、岡嶋会長が「マッシェルコンクリートの性能は、普通のコンクリートと差がない。水産分野以外も含め、さらなる利用拡大を」と佐藤局長に要請書を手渡した。
佐藤局長は「(二酸化炭素ガス排出実質ゼロを目指す)『ゼロカーボン』を担う重要な素材として今後も普及に務めたい」と述べた。
マッシェルコンクリートは、道南では2006年から使用が始まり、渡島管内での利用は全道の約6割を占めている。(神部 造)