定期点検で臨時閉館している函館市民プールは、全プールの水を抜き、年に一度の全面清掃を行っている。5日には道南唯一の50メートルプールで清掃に入り、作業員らはブラシや機械を使って丁寧に清掃。11日の営業再開に向けて準備を進めている。
同プールは月に一度、館内清掃とともに、水を抜かずに手作業で底のクリーナーがけを実施する。年に一度の定期点検では、ボイラーなど設備点検のほか、プール内部や、底の排水パイプなど清掃するため、全プールの水を抜く。
25メートル、幼児用プールは4日までに作業が完了。5日は午前5時から、作業員8人で空になった50メートルプールの清掃に入った。洗剤を噴霧器でまき、ブラシやポリッシャーと呼ばれる機械で底をきれいに磨き上げ、最後に水で汚れを流し落とした。
50メートルプールは1600トンの水を約40時間かけてためて、さらに約2日間温める。清掃作業にあたったマルゼンシステムズの川代由一郎外装班主任(41)は「1年分の汚れを根こそぎ落として、きれいになったプールを楽しんでほしい」と話している。
同プールの営業再開は11日午前10時から。(佐々木 司)