【北斗】パラスポーツ競技の普及や指導者養成を目指したミニ講習会(函館ボッチャ協会と北海道障害者フライングディスク連盟道南支部主催)がこのほど、北斗市総合体育館で行われた。函館や北斗の総合型スポーツクラブスタッフや特別支援学校の教諭ら約30人がルールや審判員の動きを学びながら、競技の魅力を知った。(佐々木 司)
パラリンピック正式種目「ボッチャ」は、函館協会事務局長で公認審判・普及指導員の資格を持つ下重建治さんが解説。ビデオで主なルールなどを学んだ後、チーム戦で試合を実施した。ジャックボール(目標球)を目掛けて、参加者が次々ボールを投げ合い、試合は白熱。下重さんは点数の計算方法や審判員の動作も分かりやすく伝えた。
また、今回初めて障害者フライングディスク講習会を開講。指導者資格を持つ北斗高等支援学校の長谷川祐也教諭を講師に、直径約20センチのディスクを投げ、距離を競う「ディスタンス」と輪の中に投げ入れて正確性を競う「アキュラシー」の2種目を体験した。
体育の授業でボッチャを採り入れているという函館養護学校の松本俊一教諭は「正式なルールを学ぼうと参加した。ボッチャの奥深さがわかった」と自身もプレーし、競技の魅力を感じた様子。フライングディスクを指導した長谷川教諭は「競技を広く知ってもらいたい。大会に出場できるような選手を、道南からも出せるようになれば」と話していた。
両団体ともに今後、講習会を増やし、道南でも指導者や審判員の資格取得ができる環境づくりを進める。函館ボッチャ協会長で、フライングディスク連盟の近藤良一支部長は「選手輩出や競技普及のために、資格取得講座が必要。道南でもできるよう準備したい」と意欲を示した。