函館で小学生対象のハンドボール講習会があった。講師はドイツで子どもの指導方法を学んだ筑波大大学院コーチング学博士課程3年の中山紗織さん。函館の関係者が中山さんから聞いた話が印象に残った。
ドイツの子どもたちはクラブに所属するため、学校にはチームがない。12歳まで教えるメニューが統一されていて、練習時間も90分と決まっている。基本やスポーツに対する姿勢をしっかり身に付ける。
日独の小学生で最も違うのは全国大会の有無。ドイツは州でナンバー1を決めるが全国大会はない。子どもにとって勝ち負けにこだわらず、競技を楽しむことが最重要としている。
学校の運動部活動の在り方が議論される中、目を輝かせて中山さんの教えに聞き入る子どもたちの姿から、日本の子どもたちのスポーツも変革が必要と感じた。(山崎)