北海道新幹線開業と函館アリーナのオープン1周年を記念した大相撲函館場所(市文化・スポーツ振興財団など主催)が19日、同アリーナで開かれた。満員の約4000人が来場し、横綱白鵬や日馬富士を筆頭にした人気力士の気迫あふれる取組に見入った。
函館場所は2003年以来13年ぶりの開催。観覧者は早朝から稽古見学や握手会で楽しんだ。函館短大付属幼稚園(伊勢昭園長)の年長男児18人はまわしを締めて「わんぱく相撲」に挑戦。力士の胸を借りて一生懸命にぶつかる姿に「頑張れ」などの声が掛かった。
この日一番の歓声が上がったのは両横綱の対戦で、白鵬が寄り切りで日馬富士を倒すと割れんばかりの大拍手。取組以外にも相撲の禁じ手などをコミカルに紹介する初切(しょっきり)や相撲甚句も来場者の関心を集めていた。
わんぱく相撲に参加した同園ふじ組の高崎星玖君(6)は「お相撲さんは強くて、くるくる回してくれたのが楽しかった」と笑顔。市内の主婦、西川広子さんは「千代鳳関に子どもを抱っこしてもらい、写真を撮ることができてうれしかった」と話していた。(小杉貴洋)