【福島】夏の恒例となっていた大相撲九重部屋の夏合宿が8月5~15日、4年ぶりに町内で行われる。合宿期間中は朝稽古の一般公開も予定しており、町は「力士の迫力ある稽古を多くの人に見てほしい」としている。
九重親方(元大関千代大海)や力士ら約20人が来町する予定で、期間中は町民との交流も再開する見通しだ。九重親方は5月、上京した鳴海清春町長に実施の意向を伝え、日程調整を進めていた。
夏合宿は2016年7月に60歳で死去した先代九重親方(元横綱千代の富士)が町出身の縁で、1997年から始まった。朝稽古の公開をはじめ、力士も町民との交流に積極的に参加。毎年8月のイベント「やるべ福島イカまつり」では、部屋直伝のちゃんこ鍋を出品して協力するなど相撲を通じたまちの振興に貢献してきた。新型コロナウイルス感染拡大が始まった20年から昨年まで中止していた。
朝稽古の一般公開は8月6~14日、「横綱千代の山・千代の富士記念館」内の土俵で行う。入館料を払うと見学できる。
夏合宿に向け町は今後、記念館内の土俵づくりなど受け入れ準備を進めていく。(鈴木 潤)