道南いさりび鉄道(函館市若松町、川越英雄社長)は、鉄道版の御朱印「鉄印」と「鉄印帳」を2020年7月から本社などで販売している。鉄印購入には鉄道の利用が必要で、ローカル鉄道の利用促進につなげようとPRしている。
鉄印帳の取り組みは、いさ鉄など全国40社のローカル鉄道会社でつくる「第三セクター鉄道等協議会」が主体となりスタート。各社でオリジナルデザインの鉄印を用意し、今年2月時点で約47万枚、鉄院帳は5万5000冊以上を発行する人気ぶりだ。
いさ鉄の鉄印(税込み300円)は「寒中みそぎ祭り」で知られる木古内・佐女川神社の野村広章宮司が題字をしたため、観光列車「ながまれ海峡号」の車両デザインを施している。
4月22日からはコナミデジタルエンタテインメントの人気ゲーム「桃太郎電鉄~昭和平成令和も定番!~」とコラボレーションした土方歳三のイラスト入り「桃鉄印」(300円)も販売。同社は「鉄道に興味がない人も旅の記念として手に取ってもらいたい。息の長い取り組みとして地方鉄道の活性化につなげていきたい」としている。(飯尾遼太)
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寺社を参拝した証「御朱印」の文化がさまざまな施設や業界に広がる中、道南各地の「御朱印」を紹介する。6回掲載します。