函館の洋菓子店「プティ・メルヴィーユ」は、創業30周年を記念して「イカスミメルチーズ」の販売を開始した。函館の名物であるイカと同店の人気商品「メルチーズ」を組み合わせた新商品で、イカ墨と白ワインを練り込んでいる。
函館らしいスイーツを目指して、遠藤薫オーナーシェフが開発。3月に函館空港で開かれた「道南ワインマーケット」で先行販売したところ「ワインに合う」と人気を呼び、30周年記念商品として3日に正式発売した。
イカ墨パウダーと道南産の白ワインを生地に練り込んだ黒っぽい色合いに特徴があり、濃厚な味わいが魅力。開発にあたっては、「入れすぎると生臭さが出てしまう」(遠藤さん)ため、イカ墨の分量に苦労したという。
メルチーズは、道南産カボチャを使ったシリーズなどがあり、今回のイカスミが8種類目。今後、駒ケ岳産のマツタケ、地元産のサツマイモなども商品化予定で、地場の食材を生かした商品開発にも意欲的だ。
遠藤さんは「函館に来たら一度は食べてみたいという商品になってくれれば」と期待を込める。4個入り1000円(税込み)。各店舗やオンラインショップで取り扱っている。(早坂直美)