【北斗】市館野の海岸で28日、春の風物詩である今季のアサリ漁が初操業を迎えた。館野地区の海岸では、午前9時ごろから漁業者13人が熊手を手に、アサリ採りに汗を流した。
道内でも珍しい砂利わらで育った北斗市のアサリは、貝殻の模様が美しいのが特徴の一つ。この日は73・5キロが水揚げされた。漁は6月ごろまで約10回程度行われる予定。市によると、毎年1トンほどの収穫があるという。
市谷好の漁業者、滝本正幸さん(74)は「北斗のアサリは、海に流れ出す川のミネラル分が豊富なため、だしがよく出ておいしい。みそ汁やアサリご飯、パスタに入れてもよく、いろいろ楽しめる」と話す。
アサリはパック詰めされた後、市内や近郊のスーパーなどに並ぶ。(加納洋人)