【北斗】市内4カ所のサクラが鑑賞できる「北斗桜回廊」(北斗市観光協会主催)が20日、開幕した。会場のひとつ松前藩戸切地陣屋跡(野崎)では同日午前10時に「お花見屋台」がオープン。サクラはまだつぼみの状態だったが、観光客らは飲食ブースで食べ物を買って休日を楽しんだ。
静岡県の村井里穂さん(40)はこの日、七飯町で開かれるロックバンドのコンサートの前に、友人5人とやって来た。「何かお祭りはやってないかと探して来ました。サクラが咲いたらきれいなんでしょうね。見たかった」と話した。東京からのツアー客26人も戸切地陣屋跡を訪れていたが、つぼみのサクラを見ながら、名残惜しそうにしていた。
「お花見屋台」でたこ焼きなど提供している市内の山崎幸雄さん(69)は「ここ数日、寒かったので咲くのが遅れたようだ。来週の日曜日ころには見ごろになるのでは」と期待を寄せた。
北斗桜回廊は30日までの11日間で、戸切地陣屋跡のほか、法亀寺しだれ桜(向野)、大野川沿い桜並木(本町)、清川千本桜(道道96号上磯峠下線沿い)の4カ所で行われる。
「お花見屋台」は午前10時からで、戸切地陣屋跡(午後5時まで)と本町2の本町児童公園(午後9時まで)に出店する。(加納洋人)