バイキング・オーシャン・クルーズ(スイス)社のラグジュアリー客船「バイキング・エデン」(4万7842トン)が18日、函館港港町埠頭(ふとう)に初入港した。国内や台湾からの乗客464人が観光地の散策を楽しんだほか、若松埠頭にはカーニバル・クルーズ・ライン(米国)社の客船「カーニバル・ルミノーザ」(9万2720トン)も入港。17日に続き、豪華客船2船が市内に同日寄港する貴重な場面となった。
中国船籍のバイキング・エデンは午前9時に接岸。乗客は20分間隔で港町埠頭とJR函館駅をつなぐシャトルバス、ツアーバス、タクシーに乗り込み、観光スポットへ出発。船内では初寄港を記念し、田畑浩文副市長らが参加する歓迎セレモニーを開いた。
函館朝市では、イカ釣り体験やウニ、ボタンエビ、メロンなどをその場で楽しむ外国人観光客の姿でにぎわいを見せた。新鮮なカニを店内で食べることができる稲場魚介苑の大森佑樹店長(37)は、客数について「増えているのでうれしい。欧米人にも店を利用してもらえるようにSNSでの宣伝や、トリップアドバイザー(旅行口コミサイト)に登録するなどニーズに応えられるようにしている」と話していた。(竹田 亘)