函館大学付属有斗高校のマーチングバンド部「The Great Bears Drum & Brass Corps」が、2月15、16の両日に神奈川県民市民ホールで開かれた「第23回マーチングステージ全国大会2025」のコンテスト部門に出場し、見事、金賞に輝いた。昨年の同大会での金賞に続く2連覇となった。
同大会への出場は今回で3回目。同部はコンテスト部門高等学校の部で、指揮者を含む34人の小編成(4人以上34人以内)で出場した。
毎年楽曲のテーマを変え大会に挑み、昨年はロック調でエネルギッシュなサーフミュージックを演奏した。今年は、趣向を変えてクラシックに挑戦。ベートーベンの「悲壮」「月光」「エリーゼのために」の3曲を演奏した。
巧みな演奏演技でピアノの旋律を表現した。顧問で指揮を務めた関谷正二教諭は「今年のメンバーは、個人のポテンシャルが非常に高いチーム。それを活かすためにあえて難しいクラシックに挑戦した」と話す。
関谷教諭は「ギリギリまで調整してきた。本番は力まず観客を味方につけるような演奏ができたのが良かった」とし「結果を見た時はとにかく安心した。2年連続で金賞を取る目標が達成できて良かった」と話した。
3年生の中山煌太部長は「小編成の中では最大の人数なので、演奏、メンタル面で足並みをそろえるのが難しかった。演奏が終わった後の歓声、ソロ演奏などとても楽しい経験だった」と振り返った。メンバーの約半分を占めた3年生が引退したため、後輩に対しては「人数が少なくなっても『有斗らしい』マーチングをしてほしい」と熱い思いを託した。(中島遼泰郎)