【木古内】JR東日本の豪華寝台列車「トランスイート四季島」が8日、シバザクラが満開の「札苅村上芝桜園」(町札苅157)前を通過した。詰めかけた約40人が思い思いの場所で待ち構え、小旗や手を振って列車を見送った。
国道228号沿いにある同園は、園主の村上勝春さん(78)が10年ほど前から造園に取り組んできた。今年も2000平方メートルの園地にピンク、赤、紫、白地に赤など30種類以上の鮮やかなシバザクラと、色とりどりのチューリップが花開き、連休中からにぎわっている。
四季島は午後2時50分ごろに同園前を通過し、スピードを緩めメロディーを鳴らして見学者に答えていた。この日は園の見学者のほか、撮影のため岩見沢市から訪れたという鉄道ファンや、木古内町特別養護老人ホーム「いさりび」の入所者らも訪れていた。
村上さんの妻の幸子さん(71)は「鉄道とのコラボが当園の良いところだと思う。今年は四季島の車掌さんから小旗が届けられるなど、観光スポットとして認められてきたようでとてもうれしい。地道な手入れをしている夫の大きな励みになる」と話していた。(松台祐吉通信員)