客船「セレブリティ・ミレニアム」の函館寄港に合わせて、遺愛女子高校英語科の1、2年生約80人が27日、港町埠頭やJR函館駅前で同船の乗客を歓迎した。雨のため、見送りなど午後の活動は中止となったが、1年生はこの日が客船ボランティア活動デビューで、乗客らと笑顔でコミュニケーションを図った。
市港湾空港部によると、同船には乗客約2000人が乗船。港町埠頭と同駅を結ぶシャトルバスを14台を用意し、乗客が次々と市内の観光へと出かけた。駅前では生徒たちがバスから降りる乗客に声を掛けて、地図を見ながら道順を教えたり、一緒に記念撮影をするなど楽しんでいた。
1年生の宮崎百花さん(15)は「積極的に話しかける勇気が出ないけれど楽しい。どのようなことを聞かれるのか分かって来たので、次回は事前に準備をしていきたい」と話していた。
年に数回、船旅を楽しんでいるという広島市の菅卓男さん(71)は「3年前にフォーレンダムで函館に来た時も高校生が活動していて、船内での食事中にほかの乗客といか踊りの見送りが良かったねという話をしました。生徒たちにとっても良い取り組みですね」と話していた。(今井正一)