【上ノ国】夷王山まつり(町観光協会主催)が16、17の両日、山頂付近の特設会場などで開かれた。17日は道南地区ばん馬大会(上ノ国町輓馬組合主催)が開かれ、大勢の観客が馬の力強い走りに見入っていた。
ばん馬競争は、馬が重りと人を乗せたそりを引く。同組合の京谷作右衛門代表によると、50頭近くのばん馬やポニーが函館近郊や室蘭などから集合。ばんえい競馬(帯広)の出走馬も参加した。
山頂付近には1周約200メートルのコースが設けられ、2~3頭ずつスタートして着順を競った。コースには坂が2カ所あり、中には登りきれずに立ち止まってしまう馬も。観客は拍手を送って応援した。
ばん馬とふれあう体験もあり、馬にまたがって記念撮影した吉見結菜さん(6)は「最初は揺れて怖かったけれど楽しかった」と話していた。
まつりは夷王山神社(勝山)の例祭に合わせて開催。16日は上ノ国八幡宮から同神社までのたいまつ行列、17日は演歌歌手原田悠里さんの歌謡ショーなどが開かれた。(深津慶太)