函館地方気象台は23日、函館でサクラ(ソメイヨシノ)が満開になったと発表した。昨年より3日遅く、平年より9日早い観測で、記録が残る1953年以降、2021年と同じ3番目の早さだった。
五稜郭公園にある標本木で午後3時ごろ、同気象台職員が8割以上の花が開いているのを確認し、満開となった。前日の同時刻は半分ほどの咲き具合だったが、この日は午前中から晴れて日差しを受け、花盛りとなった。
春本格化となった同公園では、国内外からの観光客や市民が訪れ、青空の下で淡い桃色の花びらが重なり、風に揺られる並木に見入っていた。公園内にはサクラを見下ろしたり、トンネルとなる場所もあり、各所で撮影を楽しむ姿が見られた。
東京から訪れた主婦、林暁美さん(57)は「五稜郭のサクラは一度見たいと思っていた。堀に沿うように咲く姿はきれいだった」と話していた。(山崎純一)