後志管内ニセコ地域で長期滞在する外国人観光客の道南への誘客に取り組む渡島総合振興局は2月27日~3月1日、ニセコ在住の外国人家族を対象に道南を周遊するモニターツアーを実施した。参加者は冬の道南観光を満喫し、縄文文化や足湯などに関心を寄せていた。
一家は外国人観光客向けの観光案内誌「パウダーライフマガジン」編集者で、オーストラリア出身のクリスティアン・ランドさん夫婦、子ども2人の計4人。ニセコとの往復は函館タクシーの実証運行乗り合いタクシーを利用した。
函館山からの夜景や熱帯植物園のサル山温泉見学など函館市内の定番スポットをはじめ、七飯町大沼公園でのスノーモービル体験やしかべ間歇泉(かんけつせん)公園(鹿部町)の足湯に漬かった。中でも市縄文文化交流センターでは、今回初めて縄文文化を知ったというが、幼児や子どもの足、手形が付けられている「足形・手形付土版」を見て、保護者の視点から大変感銘を受けた様子だったという。
クリスティアンさんたちからは観光スポットや宿泊施設での外国人視点の助言をもらい、今後関係者に報告する。同振興局は道南観光のツアー販売を視野に、今後もPR活動を継続する方針だ。(蝦名達也)