【木古内、北斗】長距離トライアスロンの国際大会「アイアンマンジャパンみなみ北海道」は16日、全日程を終了した。15日深夜まで続いたレースは計1318人(男性1175人、女性143人)=暫定=がスイム、バイク、ラン総計226キロの完走を果たし、「アイアンマン」の栄誉を得た。
深夜まで熱気に包まれたゴール地点の木古内町役場前。レッドカーペットに到着した選手は観客とのハイタッチや最後の全力疾走を見せたりしながら、思い思いにフィニッシュゲートをくぐった。会場MCから「You did it!(よくやった)」「お帰りなさい」の声と合わせて名前が高らかにコールされ、家族やチームの仲間と感動を分かち合った。
大会の終了が宣言された直後にアイアンマン出場7回目の青木みどりさん(68)=東京都=がフィニッシュエリアに到着。わずかに及ばず記録は認定されなかったが、会場に残ったすべての関係者が惜しみない拍手を送り、〝最後の完走者〟をたたえた。青木さんは「スイムは順調だったが、バイクコースが思ったよりアップダウンがあって眠気にも襲われた。鍛え直します」と悔しさをにじませた。
16日は町中央公民館で表彰式が行われ、2025年の世界選手権の出場権獲得者が発表されたほか、出場カテゴリ別の上位入賞者に北島孝雄大会長や鈴木慎也町長、岡下淳函館開発建設部長らから記念のトロフィーが贈られた。運営を支えたボランティアスタッフにも綱島浩一大会レースディレクターから記念品が贈られた。
隣接する町スポーツセンターでは「ぐるっと道南グルメまつりinKIKONAI」が前日に続いて開かれ、地元の味覚と合わせて町内の子どもたちのよさこいなどのステージで選手の労をねぎらった。(今井正一)