北海道新幹線開業まで残すところ55日。JR函館駅の土産店などには新幹線車両「H5系」をモチーフとした商品が続々と登場している。駅弁をはじめ玩具、菓子など多様なグッズが並び、店内にはひと足早く開業ムードが漂っている。
13日にオープンした「北海道四季彩館JR函館店」では、関連グッズ約70種類を販売。ラインナップは前年同期の7倍に増えた。人気商品は、H5系をデザインした子ども用靴下「鉄下(てつした)」(432~540円、以下全て税込み)や、マグネット玩具の「ぴったんこ超特急H5系」(1080円)。子どもや孫への土産として買い求める観光客が多いという。
菓子も好評で、十勝産小豆を使用し、表面にH5系の先頭車両のイラストを焼き入れた「北海道新幹線どら焼き」(135円)などが売れ筋だ。荒木佑介店長代理は「ニーズを見ながら、今後もアイテムをどんどん増やしていく」と話す。同店の関連グッズの売り上げは昨年のピーク時で月約200万円。今年は、前年の2倍を見込んでいる。
一方、「駅弁の函館みかどJR函館店」で話題を集めているのは、H5系をあしらった容器に、道産食材にこだわったグルメを詰めた「北斗七星」。食べた後も弁当箱として使えることから、家族連れらに大人気だという。
昨年5月に発売した「箱舘新景」に続く開業記念弁当第2弾として、今月7日に売り出した。米は北斗産の「ななつぼし」を使用。はこだて和牛しぐれ煮やイクラしょうゆ漬け、サケのたたきなど約10種類の品目が彩り豊かに並ぶ。
1個1300円。太田真美店長は「3月26日には第3弾の弁当を発売する。駅弁を通して開業を盛り上げたい」と意気込んでいる。(山田大輔)