中華圏での旧正月「春節」に合わせ、道運輸局は28日、函館朝市での販売促進を図るため、外国人観光客向けのサポートサービスを始めた。英語や中国語が話せるスタッフ4人が免税店で、商品の調理方法を外国語とイラストで紹介したポップ(広告)を使い、外国人の受け入れ体制を強化する試み。31日まで。
朝市では近年、訪日客が訪れる機会が多いものの、海産物の食べ方が分からないなどの理由で土産品の売り上げには結びついておらず、大きな課題になっている。
対象は函館朝市協同組合連合会に加盟する免税店22店舗で、声掛けマニュアルも配った。スタッフは北海道国際交流センター(函館)が派遣した女性で、1人が英語、3人が中国語に対応。運輸局の青色のジャンパーを着て、店頭でポップを利用した販売支援を行った。ポップはコンブや松前漬け、ホタテの干し貝柱などの調理例を中国語(簡体字、繁体字)と英語で詳細に説明した。
外国人のニーズを探るため、中国語と英語でアンケートも実施、今後効果を検証する。函館運輸支局の村上浩之マネジャーは「好結果を出し、全国の市場や朝市で展開していきたい」と話していた。(山崎大和)