【七飯】七飯大沼国際観光コンベンション協会(川村晃也会長)は21、22の両日、大沼の自然の中でヨガを体験する「オータムレイクスinヨガ」を試験実施した。同企画を秋から冬にかけての閑散期の観光振興につなげたい考えで、来年にも本格実施する方向だ。
企画は旅行を通じて健康回復や健康増進につなげる「ヘルスツーリズム」を意識。大沼の自然空間をヨガの教室とし、普段とは一味違った体験をしてもらおうと考えた。
22日は函館市美原3のヨガ教室「ササキヨガアシュラム」のアルンバガイ・ササキさん(65)と佐々木千夜さん(67)が指導し、教室の生徒ら約20人が参加した。大沼合同遊船の遊覧船に乗り込み、腕を挙げたり、体を曲げたりなど座席でできる範囲のヨガで汗を流した。遊覧船は大沼の中心部付近で止まり、腹式呼吸を取り入れた約5分の瞑想を体験。湖上からの駒ケ岳の眺めや紅葉も楽しみ、参加者はリラックスした様子だった。
普段はオンラインで指導を受けている奈良県桜井市の主婦、齋藤えりさん(43)は「周囲の景色がとても良かった。年齢を問わず楽しめる良い企画」と話した。
試験実施は29日も予定。今後は担当したヨガ講師の意見も踏まえ、本格実施に向けて開催形式などを検討する方針。川村会長(64)は「遊覧船でヨガができる取り組みはなかなかない。大沼が『ヨガの聖地』になれば」と力を込める。(飯尾遼太)