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6~12月491トン 事実上の終了 道南スルメイカ漁

 今季の道南スルメイカ漁が、ほぼ終了した。函館市農林水産部によると、市水産物地方卸売市場での昨年12月の生鮮スルメイカ取扱量は、前年同期比65%(9トン)減の5トンしかなく、6~12月の合計は491トンと統計の残る2005年以降で20年(418トン)に次いで2番目に少ない。1月は10日現在ほとんど水揚げがなく、低水準のままで漁期終了を迎えることが確実になった。
 同部によると、12月の取扱量は前年を9トン下回る過去最低の5トンにとどまった。1キロあたりの平均単価は23%(160円)高い832円となり、16年(894円)に次いで2番目に高かった。取扱金額は同56%減の416万円。小型イカ釣り漁船の出漁日数は前年より2日少ない11日だった。
 6~12月の合計では、取扱量491トン、単価746円、金額3億6634万円。今季は単月で前年を上回ったのは7、8、10、11月で、新型コロナウイルスの影響や、序盤は小型個体の割合が高かったことから単価が伸び悩んだ。
 同部は「12月中旬以降は出漁しておらず、1月1~10日の取扱量は195キロ、金額19万3000円で、事実上の終了。低水準が続き、厳しい年だった。コロナの影響で減退した飲食店やホテルの需要も回復し切れていない」とみる。
 道総研函館水試の三原栄次主任主査は「日本海を北上する、秋生まれ群は資源量は極端に悪くなかったが、大陸寄りを北上する群れが多く、日本沿岸への来遊が少なかった。後半の漁獲対象となる、冬生まれ群は資源量が少ないので、道南への来遊も少なかった」としている。
 漁業情報サービスセンター(東京)が公表した21年の生鮮スルメイカ漁獲量は、全国主要市場の合計で1万5000トン(昨年11月末現在)で、17~20年の平均(2万8000トン)の5割、20年(2万8000トン)の5割と不漁が鮮明になった。
 同センターによると、日本周辺の海面水温は7~8月上旬に平年より4~5度高かった。このため、沿岸を北上する群れが少なく、秋生まれ群は大和堆の沖合を北上し、小型イカ釣りの漁場形成は能登半島以北で極めて低調。冬生まれ群は根室・花咲港では8月下旬に活況を呈したが、9月に入ると急速に水揚げが減少し終了した。(山崎大和)

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