【北斗】JA新はこだてきゅうり選別施設(市中野通)で、キュウリの出荷が本格化している。色が濃く、みずみずしいキュウリが次々と選別台を流れ、パート従業員が選別などの作業に追われている。
施設は、例年並みの8月20日に本格稼働。現在は日量7~8トンを選果し、ピークの今月10日ごろには同13~14トンに増える。11月上旬まで続く。
市野菜生産出荷組合きゅうり部会(大村憲光部会長)は、JA管内では最大の産地で、旧上磯町と七飯町の計24戸がハウスに抑制キュウリを10ヘクタール作付け、出荷量630トン、販売高2億8000万円を目指す。道内、関東、関西方面に出荷している。
施設は2015年に新設したもので、パート従業員23人が手際よく選別、箱詰め作業に励んでいる。JA大野基幹支店生産施設課によると、7月下旬の定植後の極端な寒暖差で出荷量の減少と時期の遅れが懸念されたが、徐々に回復しているという。同課の成田健人さん(29)は「北斗産キュウリは色が濃く、シャキシャキした歯ごたえ、強い風味が特徴。生でサラダや浅漬けにして味わってほしい」と話す。
新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言発令で家庭内調理の機会が増えたことから、相場は堅調に推移している。(山崎大和)