函館短大付設調理製菓専門学校(山本仁志校長)は17日、同校でブリの料理コンテストを開いた。調理師科2年生12人がかば焼きやユッケ、たこ焼きなど創意工夫を凝らしたブリ料理12品を作り、審査の結果、米塚将伍さん(19)の「ブリメンチの揚げ出し」が1位に輝いた。
函館近海で水揚げが増えるブリの消費拡大を図ろうと、料理コンテストは昨年に続き2回目。はこだて・ブリ消費拡大推進協議会(会長・大島淳一渡島総合振興局水産課長)が、函館市木直漁港で15日に水揚げしたブリ8匹計13・5キロを提供した。
学生たちはオリジナルレシピに沿ってブリを焼く、細かく刻む、練り込むなど2時間かけて丁寧に調理。完成した12品を、大島会長ら6人が試食して審査。味付け、調和、盛り付けの各項目で5点満点で点数をつけた。
米塚さんは、ブリの臭みを消すためサンショウと梅肉を使うなどして15点満点中14点を獲得。米塚さんは「仕込みからスムーズにいき、自分の思った通りに作ることができた。ブリはうま味、脂身ともある魚なので、いろいろな料理に使えておいしい」と笑顔を見せた。
大島会長は「どの料理も柔軟な発想で工夫を凝らしており、レベルが高い。この中から函館でのブリの定番メニューが生まれることを想像した。ブリ料理を通じ地域を盛り上げてほしい」と講評した。
2位はブリのロールキャベツ、3位はブリとキャベツのカツ(タルタルソース)、4位はブリのかば焼き丼、5位はブリのユッケ丼だった。全12品は渡島総合振興局のブリレシピ集に掲載するほか、ホームページでも公開する。(山崎大和)