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王様しいたけ 有機JAS認証取得 道内初

 【七飯】七飯町鶴野でブランドシイタケ「王様しいたけ」を栽培・販売する福田農園(福田将仁社長)は、生シイタケと乾燥シイタケの両方で有機JAS認証を取得した。道林業木材課は「道内のきのこ生産者で取得者は確認できていない」とし、きのこで有機JASを取得したのは同社が道内で初めてとみられる。地元に安全・安心な商品を提供し、海外への販路拡大の弾みとしたい考えだ。
 有機JASは、国の定めるJAS規格に適合した生産を行う農産物と加工品にマークを貼ることができる。農薬や化学肥料を使わず、登録認証機関の審査に合格する必要がある。同社は準備から認証取得まで2年を要し、4月20日に取得した。
 同社は、食の安心・安全を保証する、きのこ生産者に対する基準「国産安心きのこ認証」を取得していたが、有機JAS認証を受けたため、取り下げた。福田社長(47)は「有機JASの方が認知度が高く、王様しいたけを海外に売り込むために必要な基準」と強調する。また、王様しいたけは七飯町内の学校給食にも使われており、国のお墨付きで安心して食べられると判断した。
 肉厚で大きい王様しいたけは年間50トン(生シイ)を生産。種を植えてから収穫まで半年掛かり、通年で出荷している。もともと種菌や菌床に使う栄養体、おがくずもオーガニックを使っており、今回の認証取得で栽培管理に変更はない。シンガポールのレストラン1軒に輸出しているほか、今後は同国内のスーパーで一般消費者にも提供できる予定。
 しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、売り上げの7割を占めるレストラン、道の駅、物産展での需要が大きく落ち込んだ。売り上げは3月が前年比30%減、4月が同50%減と打撃を受けている。
 福田社長はコロナ禍終息後をにらみ、有機JAS認定を機に販売を強化する考え。東京のオーガニック専門店や地元のコープさっぽろに販路を広げ、需要の高い韓国や欧州への輸出拡大を視野に入れる。
 6月には、JASマークを貼って商品展開ができる見込み。日本全体の農産物に占める有機の割合は、わずか0・2%と有機農業は広がっておらず、福田社長は「消費者ニーズに合わせ有機を広げていきたい」と意気込んでいる。(山崎大和)










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