【北斗】道南の多くの農家で23日、今年産米の田植え作業が始まった。前日までの低温が落ち着き、この日は16・4度(函館の最高気温)まで上昇。農家は豊作を願い、青々とした苗を次々と植えていった。
「ふっくりんこ」「ななつぼし」「ゆめぴりか」の3品種を、計31ヘクタール作付けする北斗市稲里の岡田浩幸さん(50)=市米穀振興会会長=方では、23日に田植えをスタート。7~8センチに育った苗をパート従業員も含め7人で田に植え付けた。岡田さんは直進キープ機能付き田植え機を導入しており、直進時に自動操舵できる機能を搭載。人間がハンドルを握らなくても真っすぐ自動に植え付け、多いときで1日に4ヘクタールを植えるという。今月末まで続く。
岡田さんは「苗の生育は順調。22日まで寒かったので、気温が上がるのを待っていた農家も多い。ふっくりんこは2019年産の食味ランキングで『特A』に返り咲いたので、これを維持できるよう良質米を生産したい」と話した。
JA新はこだて米穀課によると、管内の今年の水稲作付面積は約4000ヘクタール(約800戸)の見込み。このうち、ふっくりんこは約2200ヘクタールを占める。(山崎大和)