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おぐにビーフ・小国さんに小田豊四郎賞 和牛生産に力注ぐ

 【北斗】北斗市市渡で和牛肥育を手掛ける「おぐにビーフ」社長の小国美仁さん(46)が、帯広市の菓子メーカー・六花亭製菓が創設した第17回「小田豊四郎賞」(NPO法人小田豊四郎記念基金主催)を受賞した。昨年の第16回は函館市のワイナリー「農楽蔵」が受賞しており、道南から2年連続選出の快挙。和牛生産を通じ、北海道の食文化発展に貢献した功績が認められた。
 小国さんは岩手県出身で、米国での2年間の農業研修に刺激を受け、2001年に北斗で新規就農。5頭の黒毛和牛繁殖経営でスタートした。08年から肥育専業に転換し、現在は約170頭を飼う。直売所(予約制)も設け、自分で肉を切り分け販売している。年間100頭を出荷し、札幌や東京など全国の飲食店から高い評価を受けている。
 小国さんのこだわりは、食肉格付制度に固執せず、味で勝負すること。和牛が持つ繊細な香りや深みを追求し、納得のいく味を作り出す工夫をしている。小国さんは「和牛はおいしくて当たり前。牛肉を食べたときの充実感、満足感、多幸感という次の段階の価値が求められる」と強調する。
 成分的には、同社の牛肉はオレイン酸含有量が高いという特徴がある。オレイン酸は健康成分として注目され、和牛のおいしさを決める基準の一つになっている。良質な牛肉を証明するオレイン酸値55%超は、同社のほぼ全ての牛がクリアし、60%台の牛もいるなどおいしさを裏付けている。
 現在は、新型コロナウイルスの影響で本州向けの牛肉の出荷が停滞しており、小国さんは「BSE(牛海綿状脳症)以来の危機」と捉える。小国さんは「和牛にはまだまだ可能性がある。和牛の魅力や、奥深さを多くの人に伝えていきたい」と決意を新たにしている。
 小田豊四郎氏(1916~2006年)は函館出身で、六花亭の創業者。第17回賞の選考委員は放送作家の小山薫堂さんが務め、小国さんにはブロンズ像と賞金200万円が贈られた。(山崎大和)










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