【知内】冬の味覚「知内かき」の出荷が、上磯郡漁協中の川支所(片寄美香支所長)で行われている。中の川漁港の作業場では、漁業者の女性たちが殻付きカキを、むき身にする作業に励んでいる。
同支所によると、今季は11月下旬に水揚げが始まり、来年5月ごろまで続く。知内かきは、全国でも珍しい外海での養殖で、ニラと並ぶ知内の特産となっている。潮の流れが速い津軽海峡で1年半~2年養殖しており、身の良く締まったカキができる。約20軒がカキ養殖に携わっている。
女性たち約20人がナイフを使い、カキを丁寧に殻から取り出し、むき身の状態で同漁協が荷受け。洗浄、滅菌処理しパック詰め。主に道内のスーパーに生食用として出荷している。同漁協直営のレストラン貝鮮焼「北斗フィッシャリー」(北斗市飯生1)でも味わえる。
厳寒期の1~2月に、鍋物需要で引き合いが強まる。春になると身が大きくなるという。片寄支所長は「はしりとしては例年より実入りがいい。大きさも昨年より良好。しゃぶしゃぶや、生でポン酢をかけて食べてもおいしい」とPRする。(山崎大和)