【北斗】福祉事業を展開する「来夢」(函館市宝来町、大和京子社長)が運営する「来夢農園」(北斗市市渡1)で、〝健康果実〟として知られるアロニア(チョークベリー)の収穫が始まった。栄養成分が豊富に含まれ、農薬を使わずに栽培。今年は約1000キロの収穫を見込み、選別後に冷凍して販売する。
アロニアはバラ科の低木で、果実の外見はブルーベリー(ツツジ科)に似ている。一房に20~30個がなる実は渋味が強いため、生食には向かないが、他の果物と一緒に混ぜてつくるスムージーやジャムなどの加工向き。アントシアニンをはじめとする栄養成分が豊富に含まれているという。
同農園はJR新函館北斗駅にほど近く、就労継続支援B型事業所として、現在、障害者12人が働く。トマトやズッキーニ、ジャガイモなどのほか、水耕栽培ハウスなどで葉物野菜を栽培。約100本あるアロニアの木は4年目を迎えて順調に生育し、1本の木から買い物かごで2~3個分の実が採れる。すべて手摘みで、状態のいい物を選別した後、冷凍して販売している。
同社はアロニアの販路拡大を図るほか、今後、乾燥した果実や粉末加工した商品開発も進める。同農園は「栄養価の高い健康果実。皆さん一度ご賞味を」としている。
価格は税込みで500グラム1200円、1キロ2000円。9月上旬までは生の状態でも販売できる。問い合わせは来夢(0138・84・8124)へ。(今井正一)