函館市南茅部地区の促成養殖マコンブの水揚げが本格化している。長さが3、4メートルほどもある立派なコンブが続々と水揚げされるなど、今シーズンの「早採りコンブ」が終盤に差し掛かっている。
南かやべ漁協大船支所では6月21日から「早採りコンブ」と呼ばれる1年物の促成コンブの水揚げが始まり、大舟漁港などでも漁業者が連日にわたり水揚げや乾燥作業が進められている。15日からは身が厚くさらに引き締まった「本採りコンブ」へと規格が変わり、8月のお盆をめどに水揚げが続く。
10日に同漁港で促成コンブの水揚げ作業に汗を流していた漁師の男性(52)は「例年と比べると海水温が低いものの量は採れている。お盆に向け水揚げを早めていきたい」といい、本採りコンブの水揚げに向け気合を入れていた。
同支所や尾札部支所では10日が天然マコンブ漁の解禁日だったが、両支所とも天候不順などを理由に初日の漁は中止となった。(野口賢清)