【厚沢部】庄山農園(富栄234)は道の駅あっさぶで、自宅栽培可能なアスパラガスの栽培キットを販売している。昨年から本格的に農業を営んでいる庄山謙一さん(47)と妻の江利子さん(同)は「子どもたちにアスパラが食べるまでにどのように育つのかの過程を知ってもらい、食べて喜んでもらいたい」と話している。
家族経営の庄山農園は、現在コメやアスパラ、メークイン、カリーノケールなど多くの野菜を道の駅に出荷している。キットは冬期も売り場を盛り上げようと発案したもので、昨年3月から販売している。
暖かい場所に置いて水を与えるだけで、25センチほどの新鮮なアスパラが20~25本育つ。およそ1週間で発芽し、さらに1週で食べごろになるという。あまり太くはならないが甘みが強いのが特徴で、その場で収穫して新鮮な味を堪能できるのが魅力だ。
軽い土を利用し、持ち運びしやすく軽量化しているほか、江利子さんは食育アドバイザーの資格を持つことから、「食育もかねておいしいアスパラが自宅で栽培できるのでは」と期待している。
1個1700円。問い合わせは同道の駅(0139・64・3738)へ。(三木清司通信員)