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天然マコンブ不漁、「砂の堆積」影響か

 函館市南茅部地区における近年の天然マコンブ不漁の原因を探るため、南かやべ漁協が道総研函館水試などに依頼して実施したコンブ群落潜水調査の結果、調査海域の底に砂の堆積がみられることが分かった。同水試などは「砂の堆積が続く現状ではコンブの着生が期待できない」と、不漁の原因の一つに砂が影響している可能性があるとしたが、根本的な原因の究明には至らなかったとしている。
 調査は今年6月に同水試と渡島地区水産技術普及指導所、渡島総合振興局などが共同で、尾札部・川汲両地区で実施。計20地点で船上からの目視やダイバーを投入した海底部の調査を行った結果、一部で砂の堆積が確認された。
 このうち、尾札部地区の後駒沖では砂の堆積が広範囲にみられたが「砂に覆われた岩盤上に2、3齢と考えられるフシスジモクが生えていたことから、堆積は3年前の8月以降から生じたとみられる」とし、「砂は現在も移動中で、このような状況下では着生は期待できない」とした。
 このほか、川汲地区の中の川地先沖合での調査では、海底部が岩盤でできており、でこぼこしているが遮るものが何もないため「石灰藻以外の海藻類は生えにくく、コンブ類は着生しづらい底質。またウニ類が多くみられた」という。さらに精進川沖合では「中の川よりも転石が多く、岩盤の谷間に砂の堆積が認められた。ここでも3年前の8月以降に砂の堆積が始まったと考えられる」としている。
 調査に参加した同指導所は「砂の堆積がコンブの着生に影響を与えている可能性があることが分かったが、コンブの不漁につながるような根本的な原因はまだわかっていない」としている。
 函館市におけるコンブの水揚げ量は1725トン(2012年度)、754トン(13年度)、1627トン(14年度)、1324トン(15年度)、16年度は415トン(概数値)で推移。昨年度は過去5年で最低となっている。(野口賢清)

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