【知内】知内町ニラ生産組合(大嶋貢組合長、組合員69戸)では、「北の華」のブランド名で知られる特産品の春ニラの収穫が最盛期を迎えている。2月に出荷されるのは、休眠させていた株から最初に出る「一番ニラ」が主で、冬は病虫害も少ないため、無農薬で栽培されている。
森越でニラ専業の農家を営む櫛引光宏さん(38)は、13日から無加温のビニールハウスで栽培したニラを出荷している。50センチほどに育った青々したニラを鎌で刈り取ると、辺りにニラの香りが漂う。無加温ハウスで育ったニラは、加温ハウスのものより成長は遅いが、寒さで葉が肉厚となり、甘みが強くなるという。
気温が低い冬季に育ったニラは歯ごたえがよく、特におひたしなど茹でる調理法に合う。櫛引さんも日ごろよく食べるといい「春ニラは軽く茹でて、溶き卵としょうゆで食べるとおいしい」と勧めている。(神部 造)