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イカ輸入、中国台頭 24年の函館港外国貿易、南米海域産の可能性

 函館税関が管轄する函館港外国貿易におけるイカの2024年の年間輸入金額のトップは中国で、ロシアがトップ5から消えたことが、財務省貿易統計で分かった。21年に金額で全体の約6割を占め、トップだったロシアからのイカ輸入が減り、中国の台頭が目立つ。専門家は「中国が南米海域で捕ったイカが大量に函館に入ってきている可能性がある」と分析している。
 同統計によると、函館港への生鮮イカや冷凍イカなどの輸入国は、20年から23年までは中国とロシアが1位、2位を競っていた。20年は1位中国(構成比49・3%)2位ロシア(同40・1%)で、21年にはロシアが同59・8%でトップとなったものの、22年から23年までは中国の1位が続いた。 
 24年も中国がトップ(同39・0%)で、2位以下はアルゼンチン、台湾、米国、チリと続くが、ロシアがトップ5から消えた。
 在ウラジオストク日本総領事館の専門調査員を務めた函館大学の安木新一郎教授(47)は「ウクライナ戦争によってイカの輸出入規制がなされているわけではない。ロシア沿岸での漁獲量が激減しているのが、ロシアがトップ5から消えた要因」と話す。
 ロシアのイカ漁は日本海などの沿岸漁業で行われるが、近年、日本海でのイカ漁獲量が減少しているという。一方、中国は遠洋漁業が中心。日本海にも中国漁船が出漁して北朝鮮の海域で漁をしているが、不漁で、安木教授は「中国からのイカは、南米で捕れたアカイカやアルゼンチンマツイカが中心だと考えられる」と分析する。
 24年のランキングではアルゼンチンが2位、チリが5位に入っている。南米でイカ漁が盛んになっているのが現状のようだ。
 その一方で、安木教授は「アルゼンチンやウルグアイ、チリ、ペルーなどでは、中国船が現地国の船を雇ったり、違法に現地国船籍になりすましたりして操業している事例がみられる」と指摘する。
 函館近海でのイカ漁が低調となる中、イカの加工業者は輸入イカに頼らざるを得ない状況だが、安木教授は「日本が南米諸国と直接関係を築かなければ、中国漁船が捕ったイカへの依存度がますます高くなるだろう」と話している。(加納洋人)










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