【北斗】北斗市の前浜で3日、冬の味覚「フノリ」の収穫が始まった。雪がちらつく中、漁業者は冷たい海へ入り、約2時間かけてコンクリートブロックに付着したフノリを摘み取った。
茂辺地、当別の両地区では毎年この時期、人工礁を使ったフノリ漁に取り組んでおり、厳寒の海で育ったフノリを「海峡フノリ」と名付け、販売している。
このうち茂辺地の漁場では、上磯郡漁協はまなす支所所属の漁業者約10人が海へ入り、コンクリートブロックに付着したフノリを手でむしり取って集めていた。同支所の嘱託職員、石山千代志さんは「今年のフノリの付着は、昨年よりさらに悪い。今シーズンは地元消費で精いっぱいになりそう」と話していた。
この日、同支所では約50キロが水揚げされたという。(野口賢清)