【知内】町森越沖の大型いけすで試験養殖し、7月に初水揚げした「北海道知内サーモン」(トラウトサーモン=ニジマス)の即売会が30日、コープさっぽろしりうち店(草間正幸店長)前で開かれた。知内高校生も販売をサポートし、町内でも流通機会が限られていることもあって多くの人が地元の新たな味を買い求めた。
販売会は事前に知内高生が制作した折り込みチラシで周知を図った。販売用に刺し身として食べることができる冷凍のブロック約230パックを用意。午前9時に販売をスタートし、特にハラスは1時間足らずでなくなる人気ぶりだった。同店では11月以降、知内サーモンを扱う。
職員とともに町役場でインターンシップ(就業体験)中の知内高1年、加藤禎司さん(16)と茂庭颯人さん(15)が販売を手伝い、購入者に「ありがとうございました」と商品を手渡した。茂庭さんは「(スタートと同時に)思った以上にたくさんの人が買いに来てくれたのでうれしい」と話す。加藤さんは「サーモンで知内の新しい魅力が増えて町おこしにつながる」と話していた。
試験養殖は町と日本サーモンファーム(青森県深浦町)、上磯郡漁協の3者が協定を締結して取り組む事業。初年度は順調に生育が進み、7月に約150トンを水揚げした。2年目は2基目の大型いけすを設置し、11月に町内のふ化場施設で中間育成中の幼魚を放つ。(今井正一)