JAならけんは7日、函館市役所に大泉潤市長を表敬訪問し、特産の柿「刀根早生(とねわせ)」を贈呈した。色づきが良く、おいしい柿をPRした。
「奈良の柿」消費拡大キャンペーンの一環。贈呈は1994年度から行い、99年度を除き今年で通算30回目。柿の生産量日本一を誇る五條市のJA五條柿部会の西真一委員長ら7人と、五條市マスコットキャラクター「カッキー」が訪れた。
西委員長は「今年も色づきが良く、おいしい柿に仕上がっている。函館市民に食べてほしい」とあいさつ。市長は「多くの市民が奈良のおいしい柿を楽しみにしている」と述べた。
西委員長によると、今年の柿は温暖化で気温が高く、カメムシが大量発生。イノシシやシカの鳥獣対策にも苦労したと説明した。五條市内では9月上旬に出荷が始まり、出荷量は10月が最も多く、12月上旬まで続く。市長は「秋の風物詩で日本一のブランド。ますます消費拡大に取り組んでいきたい」と話した。
この日は、市に5箱(1箱秀2Lサイズ32個入り)を贈った。また、特別養護老人ホーム「松濤」など福祉施設7カ所にも柿を届ける。6日には、スーパーアークス港町店で先着500人に刀根早生2000個を無料配布し大盛況だった。柿の交流がきっかけで2015年には、両市は災害時相互応援協定を結んでいるが、発動はまだない。
五條の柿は函館では、東一函館青果が扱っている。(山崎大和)