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渡島の漁獲量・額ともに微増 23年、魚種全体で単価上昇

 渡島総合振興局は、渡島管内(八雲町熊石地区を除く)の2023年の漁業生産高(速報値)を発表した。数量は前年比3%増の14万トン、金額は同5%増の450億円でいずれも前年から微増。魚種全体で単価が上昇しているほか、管内で主力の噴火湾の養殖ホタテ貝、コンブは前年並みを維持し、マイワシやブリが増加。金額は前年から20億円増となる見込み。
 ホタテは同6%減の5万6689トンとなった一方、同7%増の219億円。1キロ当たりの平均単価が同14%増の386円となり、単価上昇が寄与した。昨年9月以降、中国の日本産水産物禁輸の影響を受けているが、ホタテの出荷は2月~4月にピークを迎えるため「23年の生産高では大きな影響は出ていない」(水産課)とする。コンブは同9%減の3603トン、同2%減の58億円で共に微減。海水温の上昇など生育環境の変化が数量に影響しているとみられる。
 スルメイカは同41%減の1820トンで大幅減。金額も同18%減の23億円で低水準が続いている。マイワシは数量が前年の約2・5倍の3万3388トン、金額は4・5倍の18億円で大幅に増加した。単価は同69%増の54円となり「家畜などのえさとしての需要もみられている」(水産課)という。
 近年、管内で漁獲が急増するブリは数量が同56%増の7762トン、金額が前年と同じ16億円。単価が同36%減の207円で下落したことが影響しているが、水産課は「水揚げが増えてからの単価は150~200円ほどで推移しており、年によって変動もみられる」とする。
 ウニは同8%増の129トン、同14%増の16億円。ミズダコは同36%増の1437トン、同42%増の17億円。ナマコは同8%増の254トン、同8%増の13億円。スケトウダラは同18%減の8225トンとなった一方、単価が同17%増の109円で前年と同じ9億円。サバは同28%減の1万4251トン、同17%減の10億円。サケは同73%減の277トン、同62%減の3億円で不漁が続く。
 水産課の堤輔主幹は「前年並みを確保でき、管内としては良かった。中国の禁輸措置によるホタテへの影響は今年分に出てくるとみられ、輸出動向を注視し、できる支援をしていきたい」としている。(飯尾遼太)










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