【北斗】国の2017年度予算編成に向け、渡島総合開発期成会(会長・高谷寿峰北斗市長)は3日、中央要請のため、新函館北斗発東京行きの北海道新幹線を利用した。利用促進の一環として出張で使う初の試みで、高谷会長ら11人がH5系車両に乗り込んだ。4日に要望活動をする。
開業前は航空機を使っていたが、開業後、高谷会長の呼び掛けで利用促進とPRを兼ねた新幹線出張が実現した。
重点要望は、新函館北斗―札幌間の着実な事業推進や全ダイヤの高速走行実現に向けた青函共用走行問題の解決、並行在来線の維持存続に向けた財政支援措置の確立、道央道大沼公園インターンチェンジ(IC)―七飯IC(仮称)間10キロの整備促進、松前半島道路の早期整備など。また、国の社会資本整備総合交付金について、要求額に対し必要な交付額が十分に確保されていないとして、適切な措置を講じるよう求めた。4日に国土交通省、総務省、道内選出国会議員などを回る。
今回参加したのは2市9町の首長、議長ら計18人。ホームで出陣式があり、高谷会長が「新幹線の利用が非常に好調であると中央に伝えたい。札幌延伸などの要望を実現するため、しっかりPRしていきたい」とあいさつした。(山崎大和)