【奥尻】環境省は1日、温室効果ガスの削減に意欲的に取り組むモデル地域「脱炭素先行地域」の第2弾として、奥尻町や札幌市などを選んだ。
全国50地域から応募があり、20地域を選定した。脱炭素先行地域は、家庭や事業所などで使用する電力の生産時に発生するCO2を、省エネルギーの取り組みや、再生可能エネルギー導入で2030年度までに実質ゼロを目指す地域。選定されると脱炭素を目指した地域づくり事業に、上限50億円の交付金を活用できる。
奥尻町では、水力、太陽光、地熱など複数の再生可能エネルギーを電源に活用しているが、地熱や太陽光発電をさらに導入するなどしてエネルギーの地産地消を推進し、離島でのエネルギーコスト負担軽減と電力供給の安定化を図るとしている。
鈴木直道知事は2市町の選定を受けて「道内の脱炭素の取り組みをけん引し、各地域に広がることを大いに期待。引き続きゼロカーボンに向けた取り組みを加速させていく」とコメントを発表した。(入江智一)