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垣ノ島遺跡 盛土遺構各辺から形成 市教委が変遷過程を提示

 函館市南茅部地区の史跡・垣ノ島遺跡(臼尻町)に関する、本年度第1回調査検討委員会(委員長・菊池徹夫早稲田大学文学学術院名誉教授)が25日、市南茅部総合センターで開かれた。事務局の市教委は、祭祀(さいし)、儀礼の場であったと考えられる「コ」の字形をした盛土遺構の変遷過程案を提示。これまでの調査の結果、旧地形の復元や後世の土地利用など、整備に向けた多くの情報が得られた。
 市は昨年度までに遺構の規模や形状を確認。盛土堆積土中の遺物から、遺構の構築時期が想定よりもさかのぼる可能性が出たことから、本年度は調査成果を補足するデータの獲得を目的に、遺構周辺の10カ所を測量調査した。
 市教委が示した変遷過程試案によると、はじめは縄文時代前期後半(約5200~5300年前に)に、縁辺の斜面3地点で形成。市教委は「小丘地点(コの字中央)から遺構が伸びたと想定していたが、各辺から形成されたと考えられる」とした。
 その後、同中期後半にかけて墓域を形成するなど、計画的な空間利用が顕著となり、3方向の盛土がさらに拡大。最終的に同後期前半(3700~3800年前)にかけて構築されたとの可能性を示した。同日、同委員らが現地視察し、盛土の隆起を自らの足で感じながら、堆積土の分布や時代背景を確認した。
 約1500年間に及ぶ構築期間が示されたが、委員らは人為的に構築した時期と自然に形成された時期がそれぞれあると指摘。その上で、今後の整備に向け「盛った土の供給場所などが分かれば、当時の社会のことを推測できるのでは」などと意見が上がった。
 市は同遺跡の史跡指定後、2013年度から発掘調査を実施。調査は本年度までで、年度内に調査報告書を作成する。(蝦名達也)










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